タングステンとは

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タングステンは最も重い元素のひとつで、金属のうちでは最も融点が高く、耐食性、熱伝導性及び電気伝導性に優れ、膨張率が低く、高温下(温度1,650℃以上)では金属中最高の強度となります。

 ドリルなどの高速度鋼(タングステンと鉄の合金)タングステンと銅の合金による電気接点電極、炭素とタングステンの化合物はダイヤモンドに次ぐ超硬合金として切削工具や耐摩耗工具、比重が大きいという性質を活かして、釣りのおもり(シンカー)、ゴルフクラブ等のウエイト、鉛に替わる放射線の遮蔽利用、楽器やオーディオ関連の部品など多種多様に利用されています。

 日本のタングステン需要は、100%を輸入に頼り、WO3(三酸化タングステン)、APT(パラタングステン酸アンモニウム)、フェロタングステン等中間原料からタングステンカーバイド、金属タングステンまで様々な形態で輸入しています。

 超硬合金・工具分野は、日本のタングステンの需要分野としては国内タングステン需要の約6割と推定され、タングステンカーバイドの形で切削、耐摩耗、耐触、鉱山土木用工具として利用されています。

 特殊鋼分野では、高速度鋼、耐熱鋼、強靱工具鋼等にフェロタングステンやタングステン酸カルシウムの形で添加して使用され、国内需要の約2割を占めていると推定されています。

 APT(パラタングステン酸アンモニウム)の生産は現在中国の独占状態となり、日本には、APTの形で輸入される量が最も多くなっています。

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